両思いアシュルクにゃんにゃん生活。











ゲーム本編で既に両思い設定。









一人きりの寂しい部屋なコトをいいことにルークは机にうっぷすぐらい、海よりも深く盛大に悩んでいた。
もっぱらの悩みの種は、これからこの部屋にやってくるアッシュのこと。
二人が好き同士ということになって日も随分と過ぎた。
連絡もまあ…してくれるし、ヴァン師匠を追っている忙しい最中とはいえ時間を割いて、こうやってたまに会う。
キスとか恋人っぽいこともする。
でも、その先がない………それが原因で、落ち込む深さを日々積もるように増させていた。
自分の頭が年相応ではないという前提の認識はあるけどそれでも最低限のことはわかっているつもりで、知識をふんだんに持っているというわけではないけど、何で手を出してくれないんだろう…
ある程度付き合って入れば、するのが普通ではないのだろうか。
それともやっぱり俺自身に魅力がないのだろうか?
ふと、部屋に据え置かれた鏡台にて、己の姿を見直す…
まあアッシュと同じ身体だから嫌といわれれば仕方ないけど…それだったらキスとかもしないだろうし。
悩んでいても仕方ない。もうすぐアッシュが来る。
今日こそ、決定打を確かめなければ。とルークは力んだ。

――― 中略 ―――

「アッシュ…して?」
甘いにおいが鼻孔を伝うようにルークはアッシュに呟いた。
さすがのアッシュも、この状態(なぜか自棄酒で泥酔したルークが、ベッドサイドに座っていたアッシュにのしかかっている)に対して素早い反応をすることが出来なかった。
いつものように時間が合ったときに一緒に夕食を取る…それをしていただけ筈だったが。
本人、酒だとわかっていたのだかわかっていなかったのかはわからないが水のごとく浴びるように飲んだルークは、ふらふらとしながらも確実にこの状態まで持ち込んできた。(執念)
そのルークの言葉の意味をとぼけて返すほど、アッシュも野暮ではない。
強めの酒を含んでいつもより乱れているルークの唇に、誘われるように自分の唇を重ねた。

――― 中略 ―――

やがて頭だけではなく身体も、とろん…としてきたルークの様子を確認するとアッシュは、肌を触れ合っていたルークから身を離した。
突然の、ぬくもりの喪失感に戸惑うルーク。
「これ以上は、しない。」
僅かに乱れた着衣の前を直してやりながら、アッシュは言い放った。
「………何でだよ!」
折角、お酒の力に頼って来たというのに、ここで引き下がれるルークではなかった。
きちんとした理由を聞くまで納得できるはずがない。
ここまでいい雰囲気つくって、まさに据え膳だ。



「20歳になるまで駄目だ。おまえはまだ7歳児だろうが。まだ早い。」
「は?」
意外すぎる言葉をアッシュは、言った。

――― この後、言い争いとか ―――













これギャグですね。すみません。
片思いなら強引に行きますが、両思いなら生真面目なアッシュは律儀かな…と。
あと、13年後はさすがに辛いので、ルークの身体が20歳のときの3年後…つまり成人の儀の後ですね、に栄えてにゃんにゃん生活ですよ。そのためにED後に執念で二人とも生き残るとか面白い。
2007/03/26

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